あぁ感謝と尊敬
家電量販店の片隅のおもちゃ売り場。
トミカを見ていたらこんな車がラインナップされていたのだ。
ショベルカーである。
それも自衛隊色だった。
ボディ横には「災害派遣」と書かれているのだ。
かっこいいスポーツカーなどではなく、この地味なモデルに驚いた。
忘れたころにやってくる自然災害のたび、目にする車である。
現場でこれらを操縦しているのは自衛官である。
どうだろう。
もし、朝の出勤直前に大地震が発生したとしたら。
それで自宅が被害を受けたとしたら。
会社へいつも通りに出勤するだろうか。
それどころではないでしょう。
多分、同じ状況でも、きっと命令を優先してると思う。
自分の家族より国民の安全を優先に行動してるのが彼らだと思う。
究極だったのは先の大震災での原発事故だ。
上空からの偵察のため派遣された自衛隊のヘリコプター。
被爆の危険を顧みず命令を遂行した。
ヘリコプターの床には放射能の影響を減らすために鉛の板を置いたらしい。
原発敷地内のがれき撤去には戦車が派遣された。
理由は丈夫という事にプラスして、「気密性が高い」というものだ。
とはいえ、
参加した自衛官は恐怖と不安に押し潰されそうだったに違いない。
身の危険を顧みず職務遂行にあたる彼ら。
この1台のトミカで、
私は彼らへの感謝と尊敬を改めて心に感じたのだ。