自己中心的ひとりごと

心の濾過装置にひっかかったひとりごと

あぁ大火を乗り超えた一滴

皆さんは覚えているだろうか。
平成28年末に発生した新潟県糸魚川市の大火を。
中心市街地が壊滅的被害を受けた大火災だった。

地元の蔵元「加賀の井酒造」も全焼した。

新潟県は日本酒王国。自慢の米と良質な水を活かして、県内の各蔵元はそれぞれの「味わい」を一滴に注ぎ込む。

新潟県の印象と文化の一翼を担う「日本酒」
蔵元の火災焼失はとても辛い出来事だった。

しかし、「加賀の井酒造」は失望の中でも負けなかった。
同じ敷地で蔵を再建し、今年春から酒造りを再開したのである。
そして今月、再建後初となる清酒を出荷した。

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加賀の井本醸造

昨夜は糸魚川という地に思いを馳せながら、再建後初出荷酒を味わった。

この地は日本列島を東西に分断する大断層「フォッサマグナ」で知られるところ。
あと、翡翠が多く分布することでも有名だ。

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この度の第1号出荷酒のラベルには「翡翠の街 糸魚川」の文字が入っていた。

そして私にとって糸魚川での思い出といえば、何と言っても「クラシックカー」イベントである。
1992年から毎年行われているイベントで、私は第1回から第3回まで当時の愛車で参加した。

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写真は、会場から糸魚川市内へのパレードに出発するときのもの。

あの時の美しい海岸線や街並みが思い出される。
あの大火で一変したであろう風景。
市民の皆さん全員が元の生活を送れる糸魚川になるよう祈念している。

この度の「加賀の井酒造」の再起は、復興の歯車に大きなパワーを与えた事に違いない。

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私にとっては小さな一滴。
だが糸魚川にとってはとても大きな一滴。

糸魚川市はもとより、日本酒王国新潟県にとって、再起した加賀の井酒造が新たな歴史を刻んでいく意味合いは大きいと感じる。

再び始まる酒物語に乾杯なのだ。

今日はこんなひとりごと