自己中心的ひとりごと

心の濾過装置にひっかかったひとりごと

あぁ美しき帆船

午前中は出勤し、いつものように不遇な末端社会人を演じてきた。

ただ、午後からは幸せだった。

港に帆船が入港していたからだ。

 

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海王丸

美しき船体に漂う風格。

堂々とした中にも気品を感じるまさに海のヴィーナスである。

この優雅な姿を見ていると、「不遇な社会人」などという事にイジイジしている自分のスケールの小ささを恥ずかしく思う。

 

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船首に飾られている「笛を吹く少女」らしき装飾。

なにかしら意味がある装飾なのだろうが、私には意味よりも、なんというか、その、傷つきやすいセンチメンタルな私を包み込んでくれる女神のような存在に感じた。

 

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そんなセンチメンタル気分の船首とは対照的に、マスト部分は多数なワイヤーやロープが複雑に張ってある。

まるで私の迷いのように。

 

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美しくグラマラスな船尾。

 

そしてもう一隻。

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みらいへ

海王丸よりは小ぶりな船体なのだが、帆船としての魅力は十分堪能できる。

 

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船首方向から写真を撮りたかったのだが、これより前方が立入り禁止だったので残念ながらこの位置での撮影。

 

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船尾部分。吊り上げられたゴムボートが雰囲気を壊しているが、海王丸同様装飾が美しく描かれ魅力的である。

 

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優雅さと複雑さと力強さの調和。

 

穏やかな時もあれば猛威をふるう時もある大海原をゆくシップたち。

流麗な船体はいかなる状況に遭遇しても自分の持つ特性を活かして進む。

 

あぁ、それに比べて私は小さい。

 

港をあとにする際、国際信号旗がデザインされた手ぬぐいを買った。

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U旗とW旗。

このU旗・W旗を組み合わせた信号の意味は、

 

「安全な航海を祈る」

 

どうか新潟を出港後もそうでありますように

 

そして、「不遇な社会人」という愚かな認識に閉じこもっていた私の心を開いてくださった2隻の女神よ

私の心は開けど、どうか私を取り巻くブラックな組織環境が改善されるよう大海原からお祈りください

 

今日はこんなひとりごと