あぁ前兆(まえぶれ)
勤務する会社2F事務室。
あの殺風景な部屋。
あの無機質な空間。
我々世間に浮遊する末端社会人には、平常心で扉を開けることが辛いあの部屋。
深呼吸で覚悟と心の乱れを整え入室を試みるのが常。
その空間に、
お花があった!
夢か幻か。
優しい空間になっていたのだ!
これは何かの前兆(まえぶれ)に違いない。
新しい重責が降り注ぐ前兆。
優しく咲いている花に秘められた前兆。
あぁ前兆(まえぶれ)
あの空間に優しい花。
末端社会人は武者震いで心乱れる。
しかし、
花瓶が生ビールピッチャーだった。
武者震いが止まった。
今朝はこんなひとりごと