自己中心的ひとりごと

心の濾過装置にひっかかったひとりごと

あぁ地獄の三段漕ぎ

昨日、昔のアルバムを見ていたら、若き頃の写真を見つけた。
18か19才頃だろうか。高校を卒業し海上自衛隊に入ったのだが、新隊員教育におけるカッター(短艇)訓練時の写真に苦しい思い出が鮮明によみがえった!
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海上自衛隊に入ると、まず教育隊という教育専門部隊で海上自衛官としての基礎的教育を受ける。
その一つにカッター(短艇)訓練がある。
教育隊の訓練は一応どれも過酷な内容だが、このカッター訓練は特に厳しい。

船を漕ぐ(かい)と呼ばれるオールがまず重い!
これで水の抵抗に立ち向かうのだからキツくない訳がない。
それに加えてみんなと呼吸を合わせなくてはいけないから手も抜けない(笑)
おまけに手のひらに大きなマメはできるし、擦れるお尻の皮も剥けるからたまらない!
ヨード液なる消毒液を付けると激痛で飛び上がる始末。
幸いにしてマメもできず尻の皮が剥けなかったとしても、
「お前、手を抜いているなっ!」となるから大変である(笑)

ある程度慣れてきた時には各班対抗のレースも行われる。

そこそこ漕げるようになり、レースに向けての訓練が始まると、班長から必殺技「三段漕ぎ」を教わる!

三段漕ぎ?

それは、水の抵抗を強力な推力に変える必殺技である!
普通ならオールを水中に入れたら筋力でぐーっと漕ぎ上げるのだが、それを、グッ グッ グッっと三回に分けて漕ぎ上げる技。
それにより一層大きな推進力を生むのだ。
しかしこれがまたキツい!
こんな訓練を毎日するので、レース当日は疲労のピーク(笑)
まさに本番、特にレース後半は精神力だけで挑むという感覚。

本当に辛かったなぁ…

こんなことを写真1枚で思い出してしまった!

あぁ、写真1枚で地獄の記憶。
懐かしくもあり、辛くもあり。

今は一般企業で働いているが、若い頃にこんな経験が出来たことはよかったのかもしれない。

あぁ「三段漕ぎ」
この言葉は一生忘れることはないだろう。

今日はこんなひとりごと