あぁ「特務艇はしだて」見学
昨日から新潟西港に海上自衛隊の特務艇「はしだて」が入港している。
海上自衛隊の艦艇であるが、戦闘や警備といった任務をおこなう船ではないので武装は装備していない。
「特務艦」、「特務艇」というカテゴリーは主要艦艇の支援や、各種多様な任務をおこなう艦艇なのだ。
過去には「護衛艦」「駆潜艇」などが老朽化した場合、武装を装備したまま「特務艦(艇)」になった例はあるが、現在はこの「はしだて」のみが「特務艇」カテゴリーにある。
特務艇はしだて (ASY91) 基準排水量400t 乗員29名
所属 海上自衛隊 横須賀警備隊
この船の主たる任務は、災害派遣等への対応や、来賓者の接遇、広報活動など。
新潟に入港するのは今回が初めてである。
それでは艇内へ。
最上部甲板エリア。
災害派遣などでは負傷者を収容するスペースとして使われるほか、来賓者のレセプションパーティ会場にもなる。
床がシックなフローリングで、海上自衛隊の艦艇だという印象は薄い。
負傷者を手当てする各種装備も搭載でき、状況に応じた対応が可能。
艇内も、木材を使ったところが多かった。
海上自衛隊の艦艇であるが、来賓や災害救出者が乗り込む想定からか柔らかい印象を受ける。
いわゆる「軍艦」的な冷たさは感じない。
マストには各種信号旗が。
この網状のものは、船の速度を示している。
高い位置にいくほど高速を意味する。
私は元海上自衛官だが、経験者としてはこうした艦艇ほど国民の皆様に広く知っていただきたい。
事によっては「武装」を使用しなくてはならない組織。
「戦闘」ではなく、「災害」において迅速に対応することを主任務とする船が海上自衛隊に存在していることを是非とも知ってほしい。
今日はこんなひとりごと