自己中心的ひとりごと

心の濾過装置にひっかかったひとりごと

あぁほろ苦い指揮官デビュー

昨日、私の所属する地元消防団による「秋季消防演習」が行われた。

このところ気温が低く、雨が続いていたのだが、演習当日は好天に恵まれた。

春に行われた訓練(春季消防演習)は方面隊(我が分団を含む5個分団)という大きな単位での訓練だが、秋季消防演習は我が分団の単独演習として行う。

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演習に参加するため集結した小型ポンプ積載車。

軽自動車主体の装備であるが、正規の緊急車両である。

 

演習は2つのプログラムで行う。

① 中隊編成による「通常点検」

② 中継送水訓練

 

①の通常点検とは、整列した団員の服装や姿勢を点検者の方々に点検していただく目的で実施する。

消防団員として活動服装がきちんと着用されているか。

消防団員としてきちんとした姿勢がとれているか。

こうした点を点検者に点検していただくと同時に、統制のとれた消防団員の中隊編成を来賓各位にご覧いただく。

 

②の中継送水訓練とは、複数台の積載ポンプでホースを中継し、水圧を落とさずに送水を行う訓練。

水利(水を吸い上げる場所)から火災現場までの距離が遠い場合、一台のポンプだと水圧が下がってしまうので、途中にポンプを挟んで水圧を維持して水を送る方法での訓練を展示する。

 

その他、来賓各位の祝辞、永年勤続者表彰、消防局の総評などが行われる。

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昨年まで私は「班長」という階級だったので、訓練中の合い間をみて写真撮影を行いブログで皆さんに紹介できたのだが、今年度より「部長」になったため、訓練の指揮を担う立場上撮影が困難になってしまった。

よって、見せ場である送水訓練の模様をお見せできなく申し訳ない。

 

今回私が指揮した中継送水訓練では、ポンプのエンジン不調数台、ホースの破裂1本という失態が発生。

訓練だったから良かったものの、実際の火災であれば大変な事態となりうる。

消防局とちがい、いわゆる「非常勤の消防組織」である消防団

日頃の装備点検は実施しているが、消防局に比べ使用頻度が少ないのは事実。

特にホースなどは、実際に水を通さないと亀裂等を発見できない。いつの間にか老朽化が進んでいたという事もありうる。

やはり非常勤組織である以上、こうした定期的な訓練で消火技術の維持を図ると同時に装備品の調子や不備を見つけるという事も大切であろう。

 

私の指揮官デビューは少々ほろ苦いものとなってしまったが、機材の不備等が分かったのであるから、これはこれで意味があったのではないかと思う。

対象の班については、早急に整備や交換を行って万全な体制をとっていただきたい。

 

これから冬になると、空気が乾燥し火災が発生しやすくなる。

火災は人命や財産だけでなく、住人の思い出までも消失してしまう。

どうか皆さん、火の取り扱いには十分注意して火災のない平和な日常をお過ごしくださいね。

 

今日はこんなひとりごと