あぁキハ40型2
先日、お酒を飲まなくてはいけない用事のため鉄道を利用した時のこと。
最寄りの路線は「信越本線」
残念ながら全線「電化」の路線である。
電化路線ということは、ほぼ「電車」に乗ることになるわけだが、
この日はラッキーだったのだ!
磐越西線から新津を経由して信越本線に入った列車に乗れたのだ!
「ディーゼルカー」だ。
それも、国鉄時代に生産された「キハ40型」なのである。
車体のカラーは、比較的新しい「新潟色」であった。
あまり気のすすまない用事だったのであるが、「ディーゼルカー」に乗車することができたのは不幸中の幸いと言えよう。
車内である。
後付けで「クーラー」が設置されてはいたが、往年の「扇風機」も撤去されずに残っていた。
近郊型車両の伝統ともいえるボックスシートなのだ。
窓の下には「灰皿」の撤去跡(4つのビス)も時代を感じさせる。
平日の夕方4時ころという時間帯で乗客も少なかったので、酒に酔う前にディーゼルエンジンの音に酔いしれながらこの車両の雰囲気を思いっきり堪能できたのである。
わずか数十分の乗車であったが、途中の停車駅を出発する際、キハ40系の特長でもある「鈍い加速」に昇天してしまったことも記しておく。
そして、終点の新潟駅で列車を降り、気のすすまない用事をこなした。
「気のすすまない、飲酒を伴う用事」を終え、新潟駅にて帰りの列車を待った。
思わず、酔いが醒めそうになった!
ものものしいエンジン音でホームにすべりこんできたのはキハ40型だった!
それも今度は旧新潟色!
行きも帰りもキハ40系!
また昇天であった。
出発後、闇の中をディーゼルエンジン全開で疾走するキハ40系と私。
もはや私はキハ40系の一部であった。
最近は都市近郊の非電化路線にハイブリッドディーゼルカーや、蓄電池式のディーゼルエンジン車がぞくぞく投入されているようだが、
クールな時代だからこそ、このような「鈍くさい」「うるさい」「古くさい」という「さい」の3拍子のリズムが心に響く。
あぁキハ40系。
いつまでも頑張ってくだ「さい」。
そんな今日のひとりごと。