あぁ新潟市新津鉄道資料館
今日の午前中は新潟市秋葉区にある「新潟市新津鉄道資料館」に行ってきたのだ。
「鉄道のまち」である秋葉区(旧新津市)にある鉄道資料館で、1983年にオープンし、1998年に現在地へ移転した。
入場料は300円。入場の際、パンフレットをもらい館内に入るが、
係員が入場券にパチンとハサミを入れてくれる。
懐かしい「儀式」だなぁと昔を思い出す「パチン」という音が心地よいのだ。
それでは見学することにしよう。
まずは懐かしの券売機。
お金を入れると、買える区間までのボタンが光る。
上越新幹線開業まで運転されていた特急「とき」のヘッドマーク。
この181系のボンネットに掲げられていたのだ。
その後、絵入りのヘッドマークになった。
「とき」に使用されていた181系であるが、元々は20系電車という形式で特急「こだま」としてデビュー。その後151系に形式変更され、上越線用にパワーアップされ181系となった。
20系時代の「クハ26004」は昭和34年7月に高速度試験に使われ、当時の狭軌鉄道世界最高速となる時速163キロを達成したという輝かしい過去を持つ。
1972年に新潟県黒川村(現 胎内市)で行われた全国植樹祭で新津機関区所属の「Cー57」1号機がお召機関車に指定された。
デフレクターに取り付けられた菊の御紋章。
この機関車は除籍後、SLやまぐち号で復活。
シミュレーターで運転体験も出来る。子供に人気の体験システムなのだ。
こちらは「パンタグラフ」作動体験が出来る装置である。
運転台のボタンを押すと、
圧縮空気音とともにパンタグラフが上昇する。
このあと下ろしたのだが、「ガッシャーン!」という物凄い音をたててパンタグラフが降りたというか落ちた。あまりの音にビックリしたのだ!
こちらは165系急行用電車のグリーン車座席。
ひじ掛けには灰皿が付いている。喫煙者である私としては今や夢の装備である。
窓の下に付いていた灰皿も展示されている。懐かしい。
こちらはちょっと前の新幹線用座席。ちゃんと窓があり、車窓からは新潟平野の雪景色が見える。
こんな珍機材も展示。
保線用の自転車! 作業員二人でエッチラオッチラ漕いで進むみたいだ。とても疲れそうだ。
続いては屋外展示。
新幹線200系。東海道新幹線で活躍した0系に準じたデザイン。
新幹線といえばこのデザインとだ思う年配の方も多いであろう。
200系は、徹底した耐寒、耐雪装備を施してデビューした。
ヘッドライトの光は約1Km先まで届くとのこと。
C57型蒸気機関車。これは19号機だが、「SLばんえつ物語号」は同型の180号機が使用されている。
動輪。写真では分かりづらいが直径175センチもある。
運転席。なにがなんだか分からない(笑)
機関士席から前方を望む。あんまり視界はよくないという印象だ。
運転席から後部のテンダー(石炭車)を見る。
ここに石炭と水を積んで、この部分から機関助手がスコップで石炭を火室に放り込んだのだ。夏は暑くて大変だったと察する。
DD14型ディーゼル機関車。 冬季の除雪用機関車だが、国鉄ディーゼル機関車では珍しく片側エンドのみの運転台。
除雪作業時の前方視界を得るためだと推測される。
後位側。運転席がないので、ここから受ける印象はアメリカの機関車のようだ。
除雪任務のない夏季は入れ替えなどに使用されたらしいが、バック時の視界が悪そうで使いづらかったのではないだろうか。
機関車前部に取り付けられたロータリーヘッド。
回転させながら雪を巻き込み遠方へ飛ばす仕組み。
485系1500番台特急型電車。
この1500番台は北海道専用として改造された車両である。
厳しい北海道の冬に立ち向かうための工夫が随所に見受けられる。
テールランプ。通常の485系は平面になっているが、舞上げた雪により視認性が良くないとの理由で凸形状に変更された。
屋根上のヘッドライト。これも冬季間の視界確保のため、通常1灯の485系にあって1500番台は2灯となっている。
この2灯式の屋根上ヘッドライトが1500番台を見分ける大きな識別点。
この485系1500番台は長らく北海道で活躍したが、元々本州用の車体だったためトラブルも多く発生。その後、北海道専用の新型が開発されたのを受け転属。
最後は「特急いなほ」として新潟を拠点に活躍。北海道と新潟で厳しい冬に挑んだ485系1500番台を見ていると涙が出そうになる。
115系近郊型電車。
115系は現在も少数ながら現役で活躍しているが、新型電車が増備中なので近い将来姿を消すであろう。
ドアが凍って開閉できなくなるのを防止するためドアレールにヒーターが付いている。
新潟らしい装備だ。
記念撮影用の顔出しスタンド。
さあ皆さん、これは485系の何番台ですか?
そうです。屋根のヘッドライトが2つだから1500番台です。
ちゃんと読んでくれてましたね(笑)
屋外展示の最後は新幹線E4系。
全席2階建ての車両で東北、上越新幹線で使われたもの。
「MaXとき」「MaXたにがわ」として活躍。
車体側面。
新潟といえば佐渡の「とき」
うすピンク色のときが舞う様子が描かれている。
このアングルから見ると、まるで先日高架化リニューアルした新潟駅の3階ホームのようだ。(新幹線・在来線同一ホーム化)
さて、新津鉄道資料館はいかがだっただろうか。
大宮の鉄道博物館などとは比べ物にならないくらい小さな施設だが、「新津」が鉄道のまちとして栄えてきた歴史をゆったりと見学できる貴重な資料館である。
室内展示で、今日ブログに書ききれなかった部分はまたの機会で紹介しようと思う。
それではブロガーの皆さん最高の日曜日をお過ごしください。