あぁ空気を運ぶバス
今日は半日勤務であった。
いつもなら鉄道とバスを利用して帰宅するのだが、今日は事情によりバスだけによる帰宅を楽しんだ。
同僚に新潟駅前まで送ってもらい、バスに乗車。
私のほかにおじさん1名、おばちゃん1名、おばあちゃん2名の乗客で発車。
私は最後尾でバスを楽しむことにした。
交通量の多い国道7号線を横目にバスは走る。
あれだけ降った雪も、やっとここまで融けてきたのだ。
しばらく走ると「栗の木川」という人工河川を渡る。
この川は「鳥屋野潟」という潟の排水目的で作られたらしい。
白とピンクのアパートの奥に見えるのが「新潟刑務所」である。
その後、とうとう乗客は私1人となってしまった。土曜日ということもあるだろうが、平日でも乗客は少ない路線。
運転手さんは、私だけのために「右に曲がります」「停止信号です。少しお待ち下さい」「次は〇〇です」などとアナウンスをしてくれる。
引き続き、安全走行でバスは走る。
閉まったままのシャッターが目立つようになってきた郊外の商店街を走り抜け、
国道49号線の下をくぐり、
JR信越本線をまたぐ。
この辺まで来ると、窓の外は冬全開の銀世界。
灰色で低い雲、どこまでも続く銀世界。
いつもの新潟の冬。
その後、もうちょっと先まで行きバスを下車した。
今日の帰宅の旅は、少し寂れた雰囲気満点の路線バスを存分に楽しめた。
最後の乗客である私を降ろした後、このバスは空気だけを運んで終点まで行くのだろう。
最新の車両が走る中心部路線と違い、耐用年数に達しつつあるくたびれたバスが頑張る郊外路線。
クッションが弱くなった座席、走行音も大きく、サスペンションもギコギコ鳴ってる。
こういう感じも何となく好きである。
頑張れ、郊外路線バス!
今日はこんなひとりごと