あぁぶらり鉄道の町
今日は憲法記念日なのだ。
いわゆるゴールデンウィーク後半の初日であるが、勤務するブラック組織から午前中の勤務を強いられた。
多忙というわけではなかったが勤務は勤務。
家族のため、組織のため、私は労働力を提供した。
いよいよ明日から3連休。
休みの当日よりも、仕事を終えた休前日の方がなんとなく気持ちに余裕を感じる。
その余裕がこの行動だったのだろう。
それが、ぶらり鉄道の町
新潟駅から帰宅のため電車に乗ったのだが、明日から休みだという心の余裕というのは「帰宅人を旅人にする」
旅人になった私は、普段下車することのない新津駅で電車を降りたのである。
「新津」というエリアは昔から鉄道の町という背景で発展してきた。
新津駅が信越本線、羽越線、磐越西線が交わる主要駅というのがその理由。
しかし、自動車の台頭や新幹線の駅でもない環境もあってか、最近は少し寂しい地方都市に感じる。
だが、このエリアにはJR関連の大規模鉄道車両工場があるし、新津駅が「SLばんえつ物語号」の始発駅である。
立派な「鉄道の町」なのである。
今日の私は休日前の余裕。
この気持ちの中、この町を散策してみた。
まず連絡通路。
見よ! このディーゼルカーの群れを。
軽油にまみれる力強い車両たち。実に男らしい!
続いて商店街エリア。
「0番線商店街」なのだ。これぞ鉄道の町の商店街!
素晴らしすぎて涙があふれたのは言うまでもない。
だが、閉まったシャッターが多いのは事実。
それでも「鉄道の町」のシャッターは凄かったのだ。
「門デフ」姿のCー57
485系特急型電車
200系新幹線
シャッターが連なった場合は、
鉄道も連なっていたのだ!
この「山手線」車両、もちろん新津では走っていないが、生まれはこの新津なのだ。
先ほども言ったが、ここには車両製作工場がある。首都圏を走るJR通勤車両のほとんどがこの新津で作られている事実をシャッターが物語っているのである。
空き店舗が多いのは寂しいが、町は頑張っているのだ!
ビルの側面を見よ! 「鉄道の町」「復活」「創活」の力強い志が私の心を打つ!
踏切用警報器も凛と立っている。
歩道にはCー57蒸気機関車の動輪が!
電話ボックスだって、
よく見ると屋根には電車のパンタグラフが!
新津駅横。 石に描かれた蒸気機関車の動輪、さっき歩道にあったCー57の「ボックス車輪」とは違い「スポーク車輪」だった。
このように、私は鉄道の町を満喫し新津駅に戻った。
日本でも有数の現役SLが走る新津。
ホームにはこんな絵が。あぁそうか。5月なんだな。
やっと雨が上がった。
私は電車に乗り帰宅の途についた。
となりにいたデーゼルカー「キハE120系」のカラフルな色彩のように爽やかな気持ちで、素晴らしく、そして力強い「鉄道の町 新津」を後にした。
あぁ新津、ありがとう。
今日はこんなひとりごと